ここで下組門前会を例として、組織、役割担当者ををご紹介します。役割を知った上で祭りを見ていただくと、より一層楽しめると思います。


佐保下組門前会


 役職 
総指揮者 巡行指揮者
若頭
巡行指揮者: 屋台の巡行、宮入時に各役割担当者を指揮します。言わば監督のような役です。
若頭: 下組門前会の会長、若衆の取りまとめ役。知識と経験はもちろんのこと、人格及び気品も備え風格も必須。
若頭補佐: 若頭の補佐役。対外的な折衝業務をも的確かつ柔軟にこなせ得る。やはり風格も必要。
実行委員: 主に屋台の飾り付けの指揮をとり、巡行指揮者の補佐役も勤めます。
棒端(ぼうばな): 本棒先端の綱で屋台の動きを制御します。指揮者の指示の下、四人の力と間合いが必要で、勝手な動きは禁物です。
拍子木(ひょうしぎ): 屋台の前後(左右)に立ち、太鼓と連動して拍子木を鳴らします。また屋台の動きに支障がないかを見分け、指揮者・棒端または練り子・乗り子に示唆します。
四手(しで): 青竹の先に色紙で作ったぼんぼりで、屋台の動きと連動して上下させます。練り子の拍子を取る意味もあり、当然全部の四手の上下の動きが同じでなければなりません。
電線係: 屋台が市街地を巡行の間、巡行の邪魔にならないように電線を上げます。(時には切ったりも?)目立たないですが重要かつ激務な役です。
子役: 主に中学生の乗り子の指揮指導です。太鼓の叩き方から祭及び人生の教訓までも伝授。
唄: 宮入、巡行時に祇園囃子を多くは屋台上で唄います。太鼓との息を合わせ、自分の息も続かせないといけません。宮入りしたとたん頭の中が真っ白になったりすることも。
乗り子: 屋台に乗って太鼓を叩きます。いわば屋台の花形とも言える。巡行時は中学生が、宮入・下向時は会員が担当します。多くの会員が中学生の時に乗り子を経験しています。
練り子: 屋台を担ぐ多くの方です。なんと言ってもこの方々がいなければ屋台は動きませんし、がんばり如何で練りが盛り上がります。



この他にも他地区の氏子はもちろんのこと、諸行事、神納会をはじめ交通の警備、事務的な役割等の陰ながらお力添えを頂いているたくさんの方々がおり、なによりご寄付を頂いた方々、祭りをご覧に来ていただいた多くの方々によって祭りが成り立っております。


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